先週末で3年勤めた会社を辞めることになりました。
嫌なこともそりゃたくさんあったけど、好きな仕事だったと思います。
向いてたかどうかはわかりませんが…
それでも、好きでした。
色々な視点を持つことができた職場にはとても感謝しています。
急に辞めたい、と言い出した結果、少しだけ揉めてしまって、
まるで別れ話のあとのような重たく、つらい悲しみを負った日もありました。
でも、それ以上に応援してくれた人、背中を押してくれた人の存在が大きくて、
そんな人たちに恥じない立派な人間になりたい、と思うばかりです。ううう。
辞めるその日まで辛すぎて体調もガッタガタだったのですが、休まず会社に行った自分を褒めたいです。笑
さて、なぜ会社を辞めたかというと、音楽への夢が諦めきれなかったからです。
音楽を愛する人たちのために働きたかった。
あくまで趣味ではあるけど、バンドというものを始めた10年ほど前から、
私の世界は「あっち側」と「こっち側」に分かれてしまった。
いつかはあっち側に行くんだろうな、とか思ってたのは
サッカー少年が将来Jリーガーになる!と言い出すみたいに自然なことでした。
反面、それが幼き頃の微笑ましい思い出、になっていくのもまた自然な流れなわけで。
30歳の大人になって、仕事にも暮らしにも概ね満足していました。
でも、私の中の憧れがずっと、もうずっと鳴り止まない自覚はありました。
そんな折、たまたま見かけた音楽業界の求人に、思い切って応募した。
落ちたら恥ずかしいから、夫にも秘密で、こっそりES書いて。笑
そしたら受かってしまったのです。
嘘みたいだ!!と思った。
でも、心のどこかで、こうなることをわかっていた気もする。
これは遠回りだったのか?
それとも、長い目で見たら近道なのかもしれない。
先のことはわからないので、不安もいっぱいですが、とにかく一生懸命がんばろうと思います。
挑戦ははじまったばかり。
音楽が好きです。
楽しいときも悲しいときも音楽がありました。
音楽についてまじめに考えるとき、いつも思い出す光景があります。
社会人一年目の頃。
ほんの5年ほど前なのに、
今よりずっと私は若く、弱く、世間を知らず、何もできなかった。
新卒入社した会社をなすすべもなく辞めた。無力感に苛まれて、メンタルもやられて、病院に通って薬もたくさん飲んで、どん底だった頃。
それでも音楽だけはやめられなくて、体引きずってでもスタジオにいって、リハーサルして、ライブして、
袖にさがったあと、楽器を抱いてうずくまって号泣した記憶が
いつも蘇るのです。
このために生きてるんだと思った。
これが何にもならなくたって、絶対にやめてはいけないと思った。
音楽を好きだ、という気持ちが私を正しい方に導くに違いない、と思った。
本気で思った。
このように、夢みたいなことばかり言っています。
私は音楽に騙されているのかもしれません。
でも、もうすこし騙されていたいのです。
秘密で採用試験を受けてきたにも関わらず、本当のことを白状しても咎めることなく、心から応援してくれた夫には感謝しかありません。本当にありがとう。