最近買ったCDを紹介するぜ!

するぜ!

スカート『エス・オー・エス』

スカート『エス・オー・エス』

過去バージョンもかわいいよ

発売日:2010/12/15
レーベル:カチュカサウンズ

澤部渡さんによるソロプロジェクト「スカート」の1stアルバム。昭和音楽大学在学中に卒業制作としてレコーディングしたそう。何回かジャケットが刷新されており、写真は第4版。

学生時代の澤部さんが抱えていたモヤモヤ、それが音楽にぶつかって発せられる静かな熱、そういったものを感じられる、しかし全体的にはとてもやさしく柔らかい印象の作品だ。

同大学で10月26日に行われた企画ライブ「スカートと君と~君の手をひいてつむぐ夜~」に行った際に購入した。

余談ですがこちらのライブ、学生による自主企画で各所にスタッフジャンパーの学生さんが配置されていた。演奏中の足音や購買での棒立ちが気になったので、今後改善できたらいいんじゃないかな!

 

スカート『遠い春』

スカート『遠い春』

右下の紙、開くとちゃんと歌詞カードになってる

発売日:2018/10/31
レーベル:ポニーキャニオン

同じくスカートの、今度は最新作、ずばりメジャー1stシングル。

表題曲“遠い春”は映画『高崎グラフィティ。』の主題歌にもなっている。スカートは何気にタイアップを結構とっていてすごいんですよ。詳しくは各自お調べください。

リリースイベントで澤部さん本人も言っていたが、メジャー1stシングルとしては随分と地味な、ゆったりとしたバラード。ちょっと陰のあるシティポップ風の楽曲に定評がある(と僕は思っている)スカートだが、こんな感じの大きく包み込むような優しい歌もまた持ち味のひとつだよなーと。

冬の晴れた街並みといつか訪れる春、大切な人との別れと未来への希望を思わせる、心に沁みる一曲。

 

Gotch『無謬 / Infallibility』

発売日:2017/7/31
発売元:株式会社ロッキング・オン

これはちょっと変化球でして、GotchことASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さんの著作『YOROZU 〜妄想の民俗史〜』に付録としてくっついてきた音源。

アジカンっぽさを期待するとたぶんポカーンとしちゃうような約46分の壮大なアンビエントで、本人曰く「読書用BGM」なんだとか。書籍はいったん普通に無BGMで読み終わってしまったんだが、せっかくなので近いうちに流しながら読み返してみようかな。

 

世武裕子『RAW scaramanga』

世武裕子『RAW scaramanga』

ジャケットも格好いい(語彙…)

発売日:2018/10/24
レーベル:ポニーキャニオン

数々の映画・ドラマの劇伴や大物アーティストのサポートを手掛けるピアニスト/シンガーソングライター、世武裕子さんの最新アルバム。今年デビュー10周年で、これまで使い分けていた別名義「sébuhiroko」は封印し、これを機に「世武裕子」に統一するそう。

1曲目“Vega”から徹頭徹尾、すごく格好いい(語彙…)。凛としていて、力強くて、穏やかで。時々登場するフランス語がほどよく聴き慣れない異国感を醸していていい感じです。映画を見ているようなドラマチックな作品だった。

余談。世武さんが携わった作品だとNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」が僕は大好きだ。芳根京子の名を全国に轟かせた功績は偉大。

 

吉澤嘉代子『女優姉妹』

吉澤嘉代子『女優姉妹』

安達祐実、モトーラ世理奈、佐藤玲、小川紗良

発売日:2018/11/7
レーベル:日本クラウン

これまでと変わらず、今回の作品でも女性の心の機微が美しく切なく楽しく描かれている。歌詞の中で展開する物語はどれもユニークで、秘密のノートを覗き見しているようなドキドキ感がある。たぶん吉澤嘉代子さんは根っからのストーリーテラーだから、どこに本人の気持ちが投影されているのかとかを探るのは完全に無粋なんだろうな。

ソロシンガーの強みだと思うけど、プロデューサーの選手層が厚い。ゴンドウトモヒコ、蔦谷好位置、伊澤一葉…。管・弦・鍵盤を中心に、個性的だけどJPOPのツボは的確に突いてるっていうんだろうか。気持ちのいい音。

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION『ホームタウン』『Can't Sleep EP』

ASIAN KUNG-FU GENERATION『ホームタウン』『Can't Sleep EP』

中村佑介さんが描く女子はあざと可愛い

発売日:2018/12/5
レーベル:Ki/oon Music

僕が一番好きなバンドの最新アルバム。待望。ゴッチが低音オタとして覚醒して初めての作品ということもあり、一聴して音にびっくりする。なんかこう、ビリビリくる…。MP3で聴いてもなお圧がすごい。いいなあ。サウンド面に対するゴッチの最近のこだわりについては本人のブログを読むといいよ。甘えるんじゃあない、ググるんだ。

楽曲自体は欧米の軽いノリと日本らしい叙情のいいとこどりで、現時点で究極のアジカンになってると思う。究極と言いつつ、今回は外部のアーティストの作曲もいくつか含まれてるんですよね。「アジカンらしさ」が外部の手に掛かってもこれだけ高い精度で再現できる、ここまで確立されたんだと思うと、高校時代に“遥か彼方”で「うおおおお!」ってなってた僕としては感慨深いものがある。うおおおお!

そして今回のアルバム、初回版は「1.5枚組」とかいう変わった内容になっており、0.5枚のほうの『Can't Sleep EP』は個性バラバラな5曲入り。山さんの歌声はちょっとかわいくて、ホリエはイケメン。

 

ネクライトーキー『ONE!』

ネクライトーキー『ONE!』

同じデザインの缶バッジももろたで!
発売日:2018/12/5
レーベル:Necry Talkie

「!」は全角です。久々にルーキーのCDを衝動買いした。コンテンポラリーな生活(ごめんよく知らない)の朝日(ギター)と藤田(ベース)、元歌い手でハム太郎ボイスに定評のあるもっさ(ボーカル・ギター)、あとカズマ・タケイ(ドラム)の4人組。まあでもPV見てるとサポートのナカムラ アヤカ(キーボード)が滅茶苦茶活躍するので、実質5人組みたいなもんだと思う。

楽曲はまずはとにかくもっさの声が強烈で、厳密には全然似てないですがYUKIや橋本絵莉子の声を初めて聴いたときくらいの「うおっ…!」感があったような。言い過ぎだろうか…。

でもそれだけではなく、主に朝日が手掛けるアンサンブルは結構緻密で素敵にキラキラ・ぐちゃぐちゃしており、歌詞はなぜか妙に暗くて一部血生臭い。もっさによるアートワークもいい感じ。まんまと気になっちゃってる。悔しい。

 

星野源『POP VIRUS』

星野源『POP VIRUS』

色々な色を経て白

発売日:2018/12/19
レーベル:SPEEDSTAR

売れてるらしい。初週売上28万枚って。国民的ですわ。収録シングルは“恋”、“Family Song”、“アイデア”。“ドラえもん”は外れたんだね。まあ何となくわかる気はする(別途購入してあります)。

キャッチーなシングル曲の一方で、リード曲“Pop Virus”を始めとするアルバム曲たちは彼の言うところの「イエローミュージック」感がいよいよ研ぎ澄まされてきた模様。

R&B/ソウル的なジャンルをこうやってとっつきやすく噛み砕くアーティストは、たぶんなかなかいないだろうな。ほんとこの曲好き。生楽器と打ち込みのバランスがたまらない。長岡亮介のチャラさもたまらない。

ブックレットのライナーノーツやインタビューで「Pop Virus」というタイトルに込められた意味が熱く語られていた。「口から音が出る病気」。音楽の力とか可能性と真摯に向き合ってるんだろうなと思う。

 

しかし短期間で大量に買い過ぎでは。