世界がいつの間にかすっかり変わってしまって、それからしばらく経った。
僕の生活も色々と変わって、色々なことを考えている。新型コロナウイルスに関係すること、しないこと。ゆうべは真夜中から明け方まで、「みんないつか死ぬ」という事実に打ちのめされて泣きそうだった。ACIDMANの「世界が終わる夜」を聴いて結局泣いた。
コロナ関連のこと。
健康面は今のところ大丈夫そうだ。外出の頻度や人との距離にはもちろん気を付けているけど、思うのは、それらが目的になってしまうような思考停止には陥りたくないな、ということ。外出を控えるべきというのは間違いなく正しいという前提で、でも外出そのものを悪と見なすのは少しズレてるよなあと思うんです。何のための施策か、ちゃんと考えたい。
仕事もまだ何とか維持できている。この度の情勢への我が社の対応には不満の方が多いけど、それでも末端社員の僕があまり知らない様々な働きかけを、上層部はしているんだろうな。感謝です。ありがとうございます。きっと僕は、これまでやってきた仕事をこれまで通り一生懸命にやっていくことしか出来ない。それが直接的・間接的に色々な物事を良くしていくと信じて、誠実に。こんな僕を、評価して、求めてもらえたら嬉しいな。
生活は変わった。在宅時間が増えるのとほぼ同時に引っ越したので、家のことをこれまで以上に考えている。掃除や洗濯などの日常的なタスクや、新しいベッドや収納の品定めなどについて。はっきりと、家が前より好きになったという確信がある。妻とずっと一緒にいられるのも素晴らしい。いいことだね。最近はニンテンドースイッチが毎日稼働している。「Fit Boxing」楽しいよ!
「楽しいよ!」の流れからこんなことを言うのもあれだけど、僕自身はたぶんまだ全然マシな状況とは言え、周りの空気全体に充満したような不安で、息が詰まりそうだ。
引き続き、感染したり感染させたりせずに過ごせるだろうか。
10万円は、あべちゃんのマスクは、いつ手に入るのだろうか。
会社は存続できるだろうか。
僕の貯金はまだ保つだろうか(新居の家賃はまあまあ高いのだ)。
近所の馴染みの店にも、また食事しに行けるだろうか。
僕が愛してやまないたくさんのミュージシャンはまた歌えるだろうか。
ひんやりとした、霧の中にいるような気持ちだ。どうか世界が、僕が、そこから抜け出せるように。